目黒駅から徒歩15分、東急線不動前駅から徒歩10分。
目黒不動尊 瀧泉寺についてご紹介します!
目黒不動尊瀧泉寺は大きく分けて坂上エリアと坂下エリアの二つに分かれ、かなり広い敷地内に見どころがたくさんあります!
天台宗は神仏習合を認める宗派ではありますが、目黒不動尊は東京でも特にごった煮のなんでもありな感じ。
パビリオンみたいで面白いお寺、という印象で個人的にお気に入りです。
全部回ろうと思うと小一時間を要しますが、どれも見逃せないのでぜひゆっくり時間をとって散策してみてください♪
目黒不動尊 瀧泉寺 基本情報
名称 | 天台宗 泰叡山 瀧泉寺(別称:目黒不動尊) |
住所 | 東京都目黒区下目黒3丁目20-26 |
電話番号 | 03-3712-7549 |
拝観時間 | 9:00〜16:30 |
ご本尊 | 目黒不動明王(秘仏)、恵比寿 |
目黒区文化財 | 銅造胎蔵界大日如来座像、銅造神変大菩薩倚像、木造辨財天十五童子像、勢至堂 |
目黒不動尊 瀧泉寺は大変広く、この記事では便宜上「坂上(山上)エリア」「坂下(山下)エリア」「阿弥陀堂エリア」「弁天池エリア」に分けてご紹介します。
山上(坂上)エリア
「山上エリア」は、山門(仁王門)から急傾斜の47段の石段を上ったところ。
本殿真裏の胎蔵界大日如来像〜地主神のエリアは、本殿前の賑やかな雰囲気とは一転し、厳かで澄んだ空間が広がりずっと佇んでいたい感じです♪
石段を上るのが大変でしたら、裏門から入ると大日如来坐像の裏手になります。
地主神 大行寺権現
本殿の裏、裏門から入るとすぐに見られます。
境内の一番奥にあります。
「大行寺権現」は天台宗の守り神。
天台宗は「神仏習合」の考えを持っております。
なのでお寺なのに神社があったりしても良いらしいです♪
「地主神」とはその土地を守る神様。
元々の神様も大事にしているのですね。
大日如来像
胎蔵界大日如来坐像です。
「胎蔵界」は無限に広がる慈悲を現します。
本堂内部の本尊である不動明王の真裏にあたる場所に、全ての根源とされる大日如来像が鎮座されているのは神秘的。
表裏一体ともいわれる不動明王と大日如来が一直線に並んでいることになります。
そのため格別なパワーがあるのか、ここは澄んだ空気の満ちた不思議な空間です。
正直・・・ここ、ず〜〜〜っといられます!
とっても心地よい空気感♪最高のパワースポットですよ!!
大日如来は宇宙の根源とされていて、占星術にも利用されます。
星廻りの説明板がありますので興味のある方は要チェック!
ちなみに、大日如来像の屋根の内側には星座が刻まれています。
大日如来の四方を囲むように四天王(増長天・広目天・多聞天・持国天)像があります。
よく見ると持っているものやポーズが違っています。
愛染明王
愛染明王は「恋愛・縁結び・家庭円満」にご利益があります。
中でもここ目黒不動尊の愛染明王は縁結びのパワースポットとして有名です。
たくさんの絵馬に願い事が書かれています。
お参りのお作法が掲示されていますのでチェックしてくださいね。
微笑観音菩薩
愛染明王のすぐ横にあるのが「微笑観音菩薩」です。
石碑に記載されている「慈眼視衆生」とは、観音教の一句で「観音様はいつも優しい慈悲の眼で全ての人々を見ています」という意味です。
狛犬さんもいますね。
意志不動尊
「意志不動尊」なのですが、お賽銭箱には「石不動」とあります。
「不動」の「意志」で願いを叶えよということでしょうか・・・。
お不動様の前には2体の眷属。
右側の手を合わせているのが矜羯羅童子(こんがらどうじ)、左側の剣を持っているのが制多迦童子(せいたかどうじ)になります。
大本堂
どーんと見応えたっぷりの大本堂です。
ご本尊目黒不動明王は12年に一度だけ御開扉される秘仏で、見ることはできません。
また、堂内は撮影不可になります。
護摩焚きは一日何回か行われ、15分前までに申し込めばその場で参加できます。
目黒不動尊は「寺」ですが、神仏習合の特徴として平成29年(2017年)に山王鳥居が設置されました。
二宮尊徳像
大本堂の右側に仏像が並ぶエリアがありますが、その先頭に「二宮金次郎(尊徳)像」があります。
二宮尊徳は熱烈な不動尊信仰者だったとか。
二宮尊徳像の向こうには子供たちの芋畑があります。
どうやら子供会で「二宮尊徳の勤勉」を教えとしているようです。
尊徳像は下記のような看板を背負っております。
不動尊子供会(不動尊ラブキッズ)では
ー略ー
「道天地人」の行事を通じ
報徳農政:不動尊参拝の二宮尊徳の勤勉(智)
救民偉人:不動尊御縁の青木昆陽の慈愛(仁)
当山開基:不動尊開山の慈覚大師の行動(勇)
「智仁勇」の三達徳に習い
仁・義・礼・智・信の「五常の徳」を育み
和・厳・ 勇・譲・孝の「五心の報」に勤め
十徳の教えの輝きを灯します
身が引き締まりますね。
虚空蔵菩薩像
「虚空像菩薩」は「広大な宇宙のような無限の知恵と慈悲を持った菩薩」という意味があるそうです。
知恵や知識、記憶の面でご利益があるとのこと。
胎蔵界曼荼羅虚空蔵院の主尊、とのことで、胎蔵界大日如来坐像とも関連があるようです。
また、元々は虚空蔵と地蔵とが対になっていたという説もあり、ちょうど手前あたりに「延命地蔵尊」があるのも何か意味があるのでしょうか。
・・・と思いましたが、調べたところあまり意味はないようです(笑)。
周囲に神の化身の水牛の像がありますが、この並びも特に意味はないようです。
護衛不動尊
ひときわ異様な雰囲気を醸す「護衛不動尊」。
傍らの石碑の裏にこのように記載されています。
衆生を影の如くに護衛し
護衛不動尊石碑より
災厄難を除く不動尊を
平成の御世に安置す
内平らかに外成る 地平らかに天成る
一切の生きとし生けるものは
幸福であれ 安穏であれ 安楽であれ
佛日増輝 法輪常轉
転宝輪とは教義を伝えることで、「佛日増輝 法輪常轉」は仏教のお札などによく書かれる文言です。
八大童子の山
「八大童子の山」は、普段はシャッターが閉まっていて入れないですが、毎月28日の縁日の日のみ通行できるそうです。
シャッター前からは、山の上にうっすらと八大童子と中央に不動明王の像が見えます。
ちょっと○○レンジャーみたいでカッコよくお並びです(笑)。
普段は間近で見られないのが残念です。
ご開帳日にぜひ訪れて、お不動様とともにお参りください。
延命地蔵尊
読んで字の如く、「生まれた子を守りその寿命を延ばす」という延命地蔵。
健康長寿にご利益があります。
前を守るのは、延命地蔵の脇侍「二童子」。
法性をととのえ御する「掌善童子」と無明を降伏させる「掌悪童子」です。
掌善童子は白色白蓮花を持ち、掌悪童子は赤色金剛書を持っています。
不動明王の脇侍である矜羯羅童子と制多迦童子の同体と表されます。
甘藷先生と芋畑
「甘藷先生」とは、江戸時代の蘭学者「青木昆陽」のこと。
享保17年の大飢饉の際、「さつまいも」がどんな土地でも育ちやすいとして普及させた人物です。
さつまいもは第二次大戦後の食糧難でも大活躍したのですよね。
大本殿横の敷地には、甘藷先生の像や子供会の芋畑・活動展示などがあります。
瀧泉寺墓地には青木昆陽の墓があり、文化財に指定されています。
こちらも見学できますので、ぜひお立ち寄りください♪
百度石
「百度石」というのは、お百度参りの起点となる石のこと。
ここから本殿でお参りしここに戻るまでの往復を1回として、これを100回繰り返すのです。
ちなみに、無理やりgoogle mapで測ってみたところ拝殿までおよそ20メートルと出ました。
往復で1回なので、40メートルを100回(100度)で4000メートル(4km)になります。
4kmというと楽勝では?と思われる方もいるかもしれませんが、拝殿までは階段がありますので実際には結構きついのでは!
無理というほどでは無さそうですので、チャレンジャーは挑戦してみてください!
宝剣
「宝剣」(正式名称不明)は、女坂の中腹の高台の上にあり、正面からは拝観出来ません。
写真も、自撮り棒がないと正面から撮影するのは無理でした(^^;)
※上の画像は思いっきり手を伸ばして撮影したもの。
きちんと狛犬さんが配され、丁寧に祀られています。
「正面から見れない」ということが神秘性を増している気がします。
女坂を下を向いて登っていると見逃しそうになるので注意です(笑)。
神変大菩薩 役の行者倚像
「役の行者(えんのぎょうじゃ)」とは、山岳修行者であり、「修験道」の開祖として崇拝される人物。
いろいろと呪術の伝説が残されている方で、深く掘ると面白いですがここではツッコミません(笑)。
左右に夫婦の鬼を付き従えているのが特徴です。
江戸末期に「神変大菩薩」の諡号(僧侶などが死後に、生前の行いを尊んで朝廷から贈られる名)を勅賜されました。
女坂の中ほどにあり若干わかりにくいのでご注意ください。
女坂のシャチホコ
「鯱(シャチ)」とは、空想上の生き物です。
頭は龍・胴は魚・背中には棘・口には牙があります。
建物が火事になると口から水を出して消してくれる(火伏)ため、信長が天守閣に使ったのが始まりとされています。
シャチホコの「ホコ」は、鉾が突き刺さったように尾を天に反り上げているためです。
不動明王が「火」だから、もしかしたら不動尊に鯱はセットなのかしら?と思って調べましたがよくわかりませんでした。
「龍」と「鯱」がセットかもしれませんし・・・真相は謎のまま。ですが何かありそうですよね。
よく見るとこのシャチホコさんには足があります!
これって珍しい??
鷹居松
徳川三代将軍家光公が目黒に鷹狩に来た際、愛鷹の「鷹丸」が行方不明になってしまいました。
そこで目黒不動尊のお坊さんに祈祷させたところ松に無事に戻ってきた、というお話。
いま残っている松はその時の松ではないようですが、一本の松の根元に鷹のモニュメントが立てられています。
鷹のモニュメントは「鷹丸」でしょう。
男坂と女坂の茂みの中にあり、見逃し注意です。
男坂・女坂
男坂は急傾斜で石段47段。
坂上からの見晴は最高でした。
女坂は男坂よりも緩やかなので、急傾斜が大変な方は女坂から上がり、坂上から見晴らしを楽しむことができます。
前述のとおり、女坂の途中に見どころがたくさんありますので、足腰が丈夫な方はぜひ両方を体験いただくことをお勧めします。
木の精霊たち
坂上・坂下全エリアで、いろいろな木の根元に阿弥陀如来や観音菩薩、不動明王などがいらっしゃいます。
ひとつ発見すると、次から次へと気になる仏像が見つかると思います。
「こんなところに!」とワクワクしました!
山下(坂下)エリア
山下エリアは「龍泉寺」の名前の由来になった独鈷の滝を初め、豊富な湧水が流れ開放的な空間です。
水が豊富なためか、緑がイキイキとしています。
子供たちの遊び場としてもピッタリ!
水かけ不動尊
男坂の碑の左手に、ひときわ威圧感のある「水かけ不動尊」がおります。
備え付けのひしゃくで自分の悪い部分と同じところに水をかけると治るといわれています。
また、私たち人間の代わりに「水垢離(みずごり)」(神仏に祈願するため冷水を浴び汚れを除き心身を清浄にすること)をしてくださるとも言われています。
水の掛け方には特に決まりはないようです。
お顔にかける方もいれば、足元にそっとかける方もいらっしゃるとか。
なお、水は湧水ですが飲めないとの注意書きがありますので、口に含むなどはお控えください。
独鈷(とっこ)の滝
「瀧泉寺」の名前の由来とされている独鈷の滝。
昔はここで滝行をする山岳修行者が多かったとのことです。
安藤広重の浮世絵にも、ここで水垢離(滝行)をしている人の姿が描かれています。
水量は昔の方が豊富だったようですが今は少なく、滝行を行う人もいなくなりました。
「独鈷」とは仏教(主に密教)で使われる法具です。
「独鈷の滝」の由来は、案内板にこうあります。
このお滝は今を去る千二百年程前、当山をお開きになった慈覚大師円仁が堂塔建設の敷地を占って、ご自身が持っていた独鈷を投げたところ、忽ち滝泉が湧き出したので之れを独鈷の滝と名付けられた。
独鈷の滝 案内板より
それより今日迄どんなに旱天が続いても涸れることもなく、滔々と落ちており、長く不動行者の水垢離の道場として利用されてきた。
今日都内では大変珍しい名所である。
どんなに旱天でも涸れたことがないとのことですが、近年は水量も落ちてきておりちょっと心配ですね。
やはり森林伐採などの環境問題が影響しているのでしょうか。
垢離堂(こりどう)
独鈷の滝の傍らには青龍大権現を祀る「垢離堂」があります。
「垢離」という名前からも分かるように、ここは独鈷の滝で滝行を行うための着替えの場所として使われていたようです。
垢離堂前にも豊富な湧水とカエルの像があります。
ご本尊の青龍大権現は女の龍神様です。
空海が日本に密教を持ち帰る縁となった神様になります。
毎年5月ごろ青龍大権現大祭の際には垢離堂にて法要が行われます。
前不動
「滝泉寺前不動堂」と石碑にあります。
江戸時代、将軍や大名の参拝があると庶民は本殿に近づくことが出来なかったため、庶民の便宜を図って建立されたものとのこと。
建物は東京都指定文化財に指定されています。
独鈷の滝の裏手の雰囲気だからか、鬱蒼とした場所にあるからか、人がいない時には少々陰鬱な空気に感じます。
でもなぜか魅力的で離れ難く感じる空間です。
ここの狛犬さんは頭を垂れた形をしていて不思議!
元々は男坂下にあったという説もあります。
大黒天石像
突然、大きな大黒天像と「馬頭観世音」と書かれた石碑、灯籠が並ぶスポットがあります。
なぜこの組み合わせか・・・本当に目黒不動尊の仏像群の意図はよめない(笑)。
本居長世の碑
本居長世は数々の童謡を作曲した作曲家です。
本居長世が作曲した代表作
・7つの子
・青い目の人形
・赤い靴
・十五夜お月さん
・たんぽぽ
・めえめえ子やぎ
・汽車ぽっぽ
石碑には「十五夜お月さん」の楽譜が刻まれています。
長世がこの付近にお住まいだったため、功績を讃えて記念碑が建てられたとのこと。
記念碑建設の実行委員には数々の著名人の名前が並んでいます。
ふくみみの知っているところでは、藤山一郎を筆頭に五木ひろし・森繁久彌など有名人の名前が多数ありました。
勢至堂(せいしどう)
勢至堂に安置されている勢至菩薩(大勢至菩薩)は、阿弥陀三尊の一つ。
阿弥陀如来の右の脇侍(わきじ)になります。
勢至菩薩は知恵の光で全てのものを照らし、人々を餓鬼・畜生・地獄の三悪道から救うとされています。
午年の守り神でもありますので、午年の皆さんはぜひご参拝ください。
実はふくみみは午年です!
守り神さまに念入りに手を合わせました(笑)。
勢至堂は目黒区指定文化財です。必見。
腰立不動尊
少し高台にある「腰立不動尊」です。
「腰にご利益があるのかしらん」と思っていたのですが、「立身出世」のご利益だそうです(笑)。
妙なる力に おこされて
腰立不動尊本堂 板書き
二度世に立 不動尊
かめの祝の 末広く
朝日ののぼる みごとさで
東都のつどい 善男女
すくいとらすぞ 妙なる力
腰立不動尊のお堂の頭上に掲げられた板書きに書かれた言葉です。
身の引き締まる、良いお言葉ですね。
交通安全 自動車祈祷殿
仁王門と阿弥陀堂の間の敷地は駐車場になっており、その脇に「交通安全自動車祈祷殿」があります。
お車の祈祷ができますが、どうやって祈祷するのかわかりません。
お堂の前は広くなっているので、ここに車を停車させて祈祷するのでしょうか?
交通安全自動車祈祷殿の周りには「鈴懸の木」などの素敵なスポットも!
たくさんの緑と、水と広い空間が広がる気持ちの良い場所です。
北向六地蔵尊
「六地蔵」というのは、死者が生まれ変わる6つの世界(六道)全てを巡って救済を行うため、それぞれ姿を変えたお地蔵さんのことです。
「六道」とは、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道のことです。
通常、「北向き六地蔵」は「仏が南を向いているため民衆は北を向いて拝むが、北向き六地蔵は民衆と同じ方向を向いていて、民衆に寄り添い救ってくださる」ということです。
ところが目黒不動尊の北向き六地蔵では少し違っていて、このように書かれています。
地蔵菩薩の浄土「伽羅陀山」は南方にあり、南を向いて地蔵菩薩を祈れば、直ちに浄土を発し
北向き六地蔵案内板より
我々のいる北に向かってすくいに来てくださるので北を向いています。
つまり、南方にある住まい(伽羅陀山)から人々(人が住む北)を見ているから、その顔の向きが北向きになっているのです。
人々はここでは南を向いて拝むことになるのです。
仁王門
「仁王門」とは、一般的に「金剛力士」像を安置した門のこと。
口を開いた「阿形」と口を閉じた「吽形」は有名ですね。
目黒不動尊の仁王門は東京大空襲の際に焼かれ、昭和36年に再建された鉄筋製です。
安置された立派な仁王像は目黒在住の彫刻家・後藤良(なおし)が原型を制作しました。
原型が完成したところで亡くなってしまったため、その後は高弟によって完成させたとのことです。
仁王門前には立派な狛犬一対がおります。
この狛犬さんは普通のものよりも迫力があるように感じました。
可愛らしい不動明王もおります。
至るところに不動明王がおります(笑)。
仁王門をくぐると、仁王像の裏側には堂々たる狛犬さんが。
胸元や背中がだいぶ個性的です。
こちらから見ると階上に「韋駄天」が祀られているのがわかります。
大きなわらじが掛けられています。
あれ、でも、NHK大河ドラマ「韋駄天」では主人公・金栗四三が「走るのにわらじはむかん」と裸足で走っちゃってましたね。。。
あれは人間、「韋駄天」は神さまですけれど。
「韋駄天」は決して「早く走る神様」ではありませんが、なぜよく走るイメージなのかというと、「仏舎利を盗んだ捷疾鬼(しょうしつき)を追いかけて取り戻した」ためとのこと。
「ご利益」とかそういうことではなく、足の速い人の象徴として崇められているようです。
実は「韋駄天」は仏法や仏教徒を守護する役目の護法神です。
まあ、そんなのどうでもよくて、とにかく立派でネタ満載の仁王門です!
実際に見ると迫力あるよ〜
弁天池エリア
目黒不動尊瀧泉寺は「元祖山手七福神」の一つに入っています。
恵比寿天の安置するお堂で、本殿とは道を挟んで離れたところにあるので見逃さないでくださいね♪
※境内にある大きな大黒天石像は「元祖山手七福神」ではないので注意を!
弁天池の少彦名命
あっ、一寸法師!
と思いましたが、こちらは「少彦名命」の石像です。
少彦名命は、大国主命の手のひらに乗って一緒に旅をしていたという小人神。
なんだかイタズラ好きのやんちゃな神様だったようです。
「一寸法師」はこの神さまがモデルです。
少彦名命は水の神さまで、お酒・温泉・薬などの守り神だそうです。
この船は「ガガイモ」という薬草の殻だそうですよ!
金明湧水(福銭洗い)
目黒不動尊のこのエリアには、「三福堂」「豊川稲荷神社」「福珠稲荷神社」の3つが横並びになっているのですが、その手前に「金明湧水」と書かれた場所があります。
看板には「今明湧水 福銭洗い」とあります。
てっきり手水と思って素通りしそうになりました。
三福神にお参りしてから、五円玉を添えてお金を洗ってくださいね♪
(五円玉をお賽銭に使わずに取っておかなければ!)
三福堂(三福神)
「三福堂」は、「元祖山手七福神」の恵比寿天が祀られています。
マップには「目黒不動尊瀧泉寺」と書かれているので、本殿(山上エリア)の方に行ってしまったら見つけるのが大変です。
境内のはずれにひっそりとありますので注意してください(笑)。
御朱印は「阿弥陀堂」でいただくのでこれも注意が必要です。
阿弥陀堂エリア
目黒不動尊瀧泉寺は「関東三十六不動霊場札所」「江戸三十三観音霊場結願札所」「元祖山手七福神札所」になります。
御朱印はここを入って右手の御朱印所でいただいてください!
地蔵堂
阿弥陀堂に入る前に地蔵堂があります。
黄泉の国と繋がっているからか、この辺りは少し空気感が変わります。
地蔵堂は扉が少し開いていますので、ご本尊のお姿を拝めます。
地蔵菩薩を中央に、右に閻魔大王、左に奪衣婆がおります。
手前には「後生車」があります。
「後生車」とは、死者を弔うために回すものです。
※車を一度回すと一回お経を唱えたことになるのは「マニ車(摩尼車)」といい、別物です。
写真を撮るのは控えましたが、この隣には「精霊堂」があります。
この辺りは死者のための場所であるかもしれません。
観音堂
江戸三十三観音霊場の三十三番札所になります。
お遍路さんのゴール(結願所)ですね・・・!!
観音堂も扉が少し開いているのでご本尊を拝めます。
大変美しい聖観音像と千手観音像と十一面観音像が見られます。
阿弥陀堂
一番奥に阿弥陀堂があります。
阿弥陀三尊像(阿弥陀如来、勢至菩薩、観音菩薩)が拝めます。
阿弥陀堂はお庭が本当に美しくて、静謐で明るく、極楽浄土ってこんなところかも・・・としばらく瞑想したくなります。
この日はうららかな日の光が当たっており本当に心地よい空間でした。
お庭も丁寧に作り込まれていて、ポジティブなパワーに満ちていました。
おわりに〜目黒不動尊瀧泉寺のご本尊
ここまでお読みいただきありがとうございます!
お読みいただいてお分かりかと思いますが目黒不動尊瀧泉寺にはさまざまな神さまがいらっしゃいます。
それは「天台宗」が「大乗仏教」だからであり、天台宗の寺院はご本尊が釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来、薬師如来など様々なのです。
天台宗のご本尊は、阿弥陀様、薬師様、観音様、地蔵様、不動様などをおまつりしてありますが、それらは皆、法華経に説かれている「久遠実成の釈迦牟尼如来」(永遠のいのち、無限の命をそなえられた宇宙の本体としてのお釈迦様)と同一体であるから、従ってこれらすべての仏、菩薩を敬信します。
目黒不動尊公式ホームページより
目黒不動尊瀧泉寺のご本尊は「目黒不動明王」です。
先に述べた通り、普段は秘仏として見ることは叶わないのですが、12年に一度、御開扉(ごかいひ)されます。
これは不動明王が酉年の守り神のためだそうです。
「ご開帳」という言葉がよく使われますが、目黒不動尊の場合は「御開扉」と言います。
次の酉年までの12年間厄災を回避する、という意味が込められているそう。
前回の御開扉が2017年でしたので、次回は・・・
2029年
2041年
2053年
酉年となります!
いつまで生きていられるでしょうか・・・。
2029年の際はぜひ行ってみたいです!
\目黒不動尊瀧泉寺は元祖山手七福神に入っています!/
\目黒不動尊瀧泉寺に行った時にぜひ立ち寄りたいスポット!五百羅漢寺も要チェック/
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