七福神巡りって面白いの?
なに、七福神巡りが面白いかどうかとな!?
面白いに決まってるじゃろう!!
七福神巡りはスタンプラリーじゃ!
街を散策しながら御朱印を集めるのは楽しいぞい♪
初詣にもピッタリじゃ!
一日でたくさんのご利益をゲットして一年をご機嫌に過ごそうぞ♪
七福神以外にも各寺社のご本尊や神さまがたくさん、まずはご本尊にお参りしてな。
ちなみに七福神巡りをすることで、「七つの災難を除き、七つの幸福を授かる(七難即滅、七福即生)」と言われています。
七つの災難とは、火災・水害・風害・羅刹(悪霊)・武器難・投獄難・盗難のこと。
七つの幸福とは、寿命・裕福・人望・清廉・愛嬌・威光・大量のことよ♪
ご利益たくさんじゃな♪七福神巡りの魅力が伝わったかのう〜
七福神巡り、面白そう!
東京には様々な七福神めぐりのコースがあるんだね♪
この記事で七福神についてよく知って七福神巡りをもっと楽しみましょう!
七福神とは
七福神の信仰は室町時代末期ころより始まります。
日本はもともと「八百万の神」として、火は火の神様、水は水の神様、土は土の神様など、一つ一つにそれぞれ神様がおりました。
物質的なことだけではなく、健康や知恵や勇気の神様など、人々の暮らしに関わるすべてのことに神様はいたのです。
それまで自給自足の暮らしをし、農耕中心だった人々には「五穀豊穣」が最大の信仰でした。
けれど、そのうちに作物や衣服などの物品の「売買」が始まると「五穀豊穣」を願うだけでは足りなくなりました。「商売繁盛」という願いが生まれたからです。
それに伴い人々の願いは広がり、「五穀豊穣」も「商売繁盛」も「健康長寿」も「家内安全」も「技芸上達」もすべて望むようになってきました。
そのため日本の神様では対応しきれず、インドや中国などさまざまな神様の力を借りて、色々な神様にお参りをするようになりました。
七福神のラインナップは紆余曲折ありましたが、現在の七福に落ち着いたのは江戸時代とのことです。
なぜ七福か
暮らしが多様化するにつれ、人々の願いは星の数ほど広がりますが神様もそんなにたくさんの願いを叶えるわけにもいかないし、人々も全部の願いだけ神様をお参りするわけにもいきません。
そこで、インドの仁王経にある「七難即滅 七福即成」という仏教用語に沿って7つの願いに体系化され、それぞれを担う七福が決められました。
ちなみにはじめは三福とされ大黒・恵比寿・毘沙門が主でしたが、弁天の人気が高まると大黒・恵比寿・弁天とされるところもありました。
また、中国文化に影響された水墨画の「竹林七賢図」が流行すると、これになぞらえて「七福神」としてまとめられた説があります。
つまり・・・七福神は人々の人気や流行によってさまざまに形を変えた、民衆に寄り添った親しみやすい信仰の形であるのです。
七難即滅七福即成とは
「七難即滅七福即成」の内容は仏教の宗派によって微妙に違うようですが・・・
ここでは一番ポピュラーなものをご紹介します。
七福神巡りをすることで7つの災難を避け、7つの幸福を得ることができますよ♪
七福神巡りについて
七福神巡りは高尚な仏教行事などではなく、人々の暮らしの中から起こったアクティビティ(?)です。
そのため厳格な決まり事や禁じ手などがなく、どんな人でも気軽に行うことができるので人気です。
ちなみに江戸最古の七福神は「谷中七福神」です。
七福神巡りに決まり事はない、とはいえ・・・
神社やお寺は神聖な場所です。最低限の礼儀はわきまえましょう!
- ご本尊には必ずご挨拶をする
- 境内で騒がない
- 各寺社の拝観時間を守る
- 各寺社の拝観エリアを守る(駐車場は基本檀家さんのためのものです。)
いただいた御朱印などは持ち帰り、1年間は目線の高さより高い場所に飾るなど大切に。
一年が過ぎたものはご利益の役目を終えていますが、処分する場合はお焚き上げがベスト。
生ごみと一緒に捨てるなどは失礼なので絶対にやめましょう。
要は「失礼」とされることをせず、敬意を忘れずにということですね!
七福神それぞれの特徴
七福神それぞれ特徴や性格があり、見分けがつくようになると面白いですよ!
七福神は覚えるまでがちょっと大変ですよね。
受験勉強のように「えびすだいこくびしゃもんほてい べんざいじゅろうふくろくじゅ」などとリズムで覚えるのも良いと思います!
特に「寿老人」と「福禄寿」は一説では同じとされる場合もあるほど、よく似ていて見分けがつきにくい。
ふくみみも始めの頃は、「え〜っと、この人は鹿を連れているから寿老人、この人は頭が長いから福禄寿ね!」と毎回確認しなければなりませんでした。
なので、もし今頭の中がゴチャゴチャで七福神わかりづらい!という方も大丈夫です!!
すぐに慣れます!あと、寺社に看板などで書いてくれていますので(笑)!
とはいえ、やっぱり覚えたいですよね!
ひとりひとりの特徴を理解すれば断然覚えやすくなります。
ご利益の違いも合わせて見てくださいね♪
大黒天とは
ご真言は「おんまかきゃらやそわか」だぞ!
お参りの時に唱えると効果倍増♪
大黒天とは、インドのヒンドウー教の神シヴァ神と、日本の大国主命(おおくにぬしのみこと)が習合した神様。
シヴァ神は破壊と創造の神とされ、大国主命は国作りの神であることから類似が認められ、同じ神とされています。
比叡山で最澄が台所に祀り始めたことから広がったとの説があります。
帽子を被り打出の小槌を持っているのが特徴。
恵比寿天とは
ご真言は「おんいんだらやそわか」なり!
お参りの時に唱えると効果倍増♪
恵比寿天とは、七福神では唯一日本出身の海にまつわる神様。
右手に釣竿を持ち、左脇に鯛を抱えているのが特徴。
その出身には以下二つの説があります。
・ヒルコ説
伊邪那美命(いざなみのみこと)と伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が産んだ最初の子供は不具の子であったため神の子と認められず、海に流され、漂着したところで「蛭子(えびす)神」として祀られるようになりました。これが七福神に取り上げられた「恵比寿天」の前身となる説。エピソードは古い時代の話ですが、実は室町時代以降に発祥した新しい説です。
・事代主命(ことしろぬしのみこと)説
事代主命は大国主命の子。
釣りが好きで大漁の神とされています。
国譲り神話で海の彼方(常世の国)に住み、何かあると常世からいらしてくださるとされることから、恵比寿神と同一視される説です。
寺社によってどちらの神を祀るかが異なります!確認してみてね♪
弁財天とは
ご真言は「おんそらそばていえいそわか」よ!
お参りの時に唱えると効果倍増♪
鎌倉初期に近江の竹生島で弁天信仰が始まったとされます。
竹生島は滋賀県琵琶湖に浮かぶ島で、竹生島弁財天は今も法厳寺の中にあります。
元々はインドの水の神様「サラスバティー」でしたが、日本の「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」と習合し弁財天(弁才天)となりました。
市杵島姫命は、「アマテラスとスサノオの誓約」で素戔嗚尊(すさのおのみこと)が持っている剣から生まれた姫で、絶世の美女とされ、商売繁盛・芸能・金運・海の神として信仰されています。
そのため弁財天も絶世の美女とされることが多いです。
サラスバティーは本来知恵と武勇の神さまでしたが、中国に渡った時に「財運」の特性がばかりが取り上げられ、それが不満で日本に入ってからの「弁財天」さまは気難しいという噂があります。
よく、ボートにカップルで乗ると池に祀られている弁天様が嫉妬して別れさせられる、なんてジンクスが言われますよね(笑)。この都市伝説は女の嫉妬深さのためだと思っていましたが、本来の自分をわかってもらえないフラストレーションから来ているかもしれないのですね・・・。
とのことで、あんまり「お金欲しい、お金欲しい」とストレートにお願いすると、機嫌を損ねてしまうことがあるそうなのでご注意を。
知恵や才能の神様でありますから、勉学的・処世術的なものをまじめに願うのが良いでしょう。
あくまでも自分で努力を重ねることを前提にお願いをしましょう。
布袋尊とは
ご真言は「おんまいたれいやそわか」だよ!
お参りの時に唱えると効果倍増♪
布袋尊とは、中国に実在した伝説的な僧がモデルです。
放浪生活をしながら仏法を解いて回り、食物のお布施をいただいていました。
非常に慈悲深く、底なしの度量深さがあり、弥勒菩薩の生まれ変わりとも称されます。
大きなお腹と満面の笑顔、大きな袋と軍配団扇(うちわ)を持っているのが特徴。
その大らかなお姿から、室町時代から人々の人気を集めています。
布袋さんは大きな口を開けて豪快に笑ったお姿が多いです。
見ているこちらも一緒になって笑ってしまいますね!
毘沙門天とは
ご真言は「おんべいしらまんだやそわか」ぞよ!
お参りの時に唱えると効果倍増♪
毘沙門天とは、インドの神様ヴィシュラヴァナを前身とし、仏教では仏法を守護する四天王の一人「多聞天」と同一とされます。
日本に入ってきた時、特に神仏習合しなかったので正確には神さまではありません。
けれどもその武運と北方の守りを固める勇ましい姿が神格化され、現在も「勝負の神さま」として人気があります。
「毘沙門天」の名前は、「すべてのことを聞く」というサンスクリット語から音訳されたものらしいです。漢字がしっくりくるので、元はサンスクリット語だったというのは意外です。
日本には平安時代以降に入ってきて、京都の鞍馬から毘沙門信仰が始まったのが起こり。
大変人気があったため三福神(恵比寿天・毘沙門天・弁財天)に登用され人気者です。
福禄寿・寿老人とは
ご真言は「うんぬんしきそわか」じゃよ!
お参りの時に唱えると効果倍増♪
ご真言は「うんぬんしきそわか」じゃぞ!
お参りの時に唱えると効果倍増♪
あれれ、お二人ともご真言が一緒ですね???
もともとはどちらも中国の道教の神様で、南極星の守護神(南極星そのものとの説もあり)とされます。
どちらも同一視され、役割もほぼ同じになります。
「福禄寿」の名前には「福(幸福)」「禄(財運)」「寿(長寿)」の三福が含まれており、寿老人の役割もほぼ被ります。
七福神のラインナップを寿老人ではなく吉祥天や猩猩(しょうじょう)とするところもあるようですが、一般的には江戸後期に概ね福禄寿と寿老人で落ち着きました。
見分け方は、福禄寿は頭が長く耳たぶが大きい、巻物をもっている、鶴を従えるなど。
寿老人は帽子を被っている、桃(不老長寿の食べ物とされる)をもっている、鹿を従えるなど。
仏像によって取り入れている特徴が違うので、なかなか見分けるのが大変ですが慣れてくると分かるようになります!
まとめ
七福神について、興味をもっていただけたでしょうか?
七福神は知れば知るほど、それぞれのキャラクターの面白さや、神仏習合の面白さにハマります♪
「神仏習合」という現象は日本独特のものですね。
海外の神さまを受け入れ自分たちの神さまと同一視してしまう、いい意味での節操のなさが今日の日本文化の発展につながっていると思います。
七福神像はお正月にはご開帳されているところが多いのでぜひ見てみてください。
いろーんなお顔の七福神さんがいて、人間の顔の違いみたく、それぞれ味わい深いですよ!
みんなちがって、みんないい♪
それでは、七福神巡りでお会いしましょう!
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